トヨタ、次期「プリウス」をアメリカで披露

2003.04.18 自動車ニュース

トヨタ、次期「プリウス」をアメリカで披露

トヨタ自動車は、2003年4月16日から27日まで開催されている「ニューヨーク国際オートショー」に、米国市場向けの次期「プリウス」を参考出品した。
また4月16日、都内ホテルで、新プリウスに搭載されるハイブリッドシステム「THS II」の技術説明会を開き、実車を展示した。発売時期や価格は未定。

■“ハイブリッドメーカー”として

1997年、世界に先駆けて量産ハイブリッドカー「プリウス」を発売したトヨタ。ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせた「トヨタ・ハイブリッドシステム(THS)」搭載のプリウスに続き、2001年にはCVTを組み合わせた「THS-C」搭載の「エスティマハイブリッド」、同年に汎用型「マイルドハイブリッド」こと「THS-M」を載せた「クラウン」をリリース。世界をリードする“ハイブリッドメーカー”が世に問う新作が、ニュープリウスだ。

新型プリウスの心臓は、THSをさらに高効率化した「THS II」。世界最高の環境性能を追求しながら“走る楽しさ”を飛躍させた、と謳われる。

4ドアセダンだったボディは、後をテイルゲートとしたハッチバックに変身。サイズはひとまわり大きくなり、全長×全幅×全高=4445(+135)×1725(+30)×1490mm、ホイールベースは2700(+150)mmとなった(カッコ内は先代比)。デザインは空力性能を追求し、「先進のエアロダイナミックフォルムを創造」(プレスリリース)。Cd値は0.26だという。

インテリアでは、トヨタが推し進める「ユニバーサルデザイン」を採用。運転にかかわる情報は、ダッシュボード上部のデジタルメーターに表示し、エアコンやオーディオ、ナビゲーションなどの操作系は、ステアリングホイールとそのまわりに集中して配置した。インパネから生えるシフトレバーは、日本初という電子シフトスイッチ、いわゆるバイワイアーだ。

■エコとパワーの両立

新型の肝であるTHS IIは、THSをベースに、主に制御系の改良と、モーターの高出力化を図ったもの。
具体的には、モーター、発電機、ハイブリッド用バッテリーの電圧を高める昇圧回路を組み込み、電圧を従来の274Vから500Vに変更。モーターは、永久磁石の配置を最適化するなどし、モーター出力が33kw(45ps)から50kw(68ps)にアップした。1.5リッターエンジンとの組み合わせにより、ミディアムセダン「アリオン」(2リッター)と同等以上の加速性能を実現したという。

エコ面での改良は、エネルギー伝達系の損失低減と高効率化。発進や低速走行時など、エンジン効率の悪い状況では、従来より徹底的にエンジンを停止してモーターのみで走行させる。
一方、高速走行時は発電を行い、減速時はエネルギー回生量を高めるといった、エネルギーマネージメントも進化させた。10・15モード燃費は、従来より10%よくなったという。現行モデルの燃費31km/リッターをふまえると、34.1km/リッターになる計算だ。

車両スペックは、以下の通り。

●次期プリウス(ニューヨークショー参考出品車)
全長×全幅×全高=4445×1725×1490mm
ホイールベース=2700mm
・最高出力
エンジン:78ps/5000rpm
モーター:68ps/1200〜1540rpm
システム全体:113ps(85km/h以上)
・最大トルク
エンジン:11.7kgm/4200rpm
モーター:40.8kgm/0〜1200rpm
システム全体:48.7kgm(22km/h以下)

(Clubpymeオオサワ)

「トヨタ自動車」:

トヨタ、次期「プリウス」をアメリカで披露の画像

THSの基本的な動作モードは、
発進・低速時:エンジン効率が悪いときにはガソリンを使わず、バッテリーの電力でモーターを回して走行。
通常走行時:エンジンとモーターを使って、最も燃費の良い走りを考えながら走行。
全開加速時:バッテリーからの電力をプラスして、力強く加速。
減速・制動時:ブレーキを踏んだりアクセルをゆるめると、自動的に回生発電を行ない、バッテリーに電気を貯める。
停車時:自動的にエンジン停止。
というもの。
燃費や排出する有害成分を大幅に減らすのが狙いだったが、「THS II」では、それに“走り”の要素が加わった

THSの基本的な動作モードは、発進・低速時:エンジン効率が悪いときにはガソリンを使わず、バッテリーの電力でモーターを回して走行。通常走行時:エンジンとモーターを使って、最も燃費の良い走りを考えながら走行。全開加速時:バッテリーからの電力をプラスして、力強く加速。減速・制動時:ブレーキを踏んだりアクセルをゆるめると、自動的に回生発電を行ない、バッテリーに電気を貯める。停車時:自動的にエンジン停止。というもの。燃費や排出する有害成分を大幅に減らすのが狙いだったが、「THS II」では、それに“走り”の要素が加わった

ステアリングホイールは、メーターの視認性を考慮し、やや楕円とした

ステアリングホイールは、メーターの視認性を考慮し、やや楕円とした

センターパネル上部には、7インチのタッチパネルを装着。ハイブリッドシステムの状況などが表示される

センターパネル上部には、7インチのタッチパネルを装着。ハイブリッドシステムの状況などが表示される



トヨタ、次期「プリウス」をアメリカで披露の画像



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