メルセデス・ベンツCLS63 AMG シューティングブレーク(FR/7AT)【試乗記】
これぞ本当のスポーツワゴン 2013.01.21 試乗記 メルセデス・ベンツCLS63 AMG シューティングブレーク(FR/7AT)……1792万円
荷物を運ぶだけのワゴンはつまらない。「CLSシューティングブレーク」の最上級グレードは、そのスタイルが語るとおり、どこまでもスポーティーで洗練されたワゴンだ。
スタイルを優先したワゴン
“4ドアクーペ”ブームの火付け役である「メルセデス・ベンツCLS」に、新たに追加されたバリエーションが「CLSシューティングブレーク」。“シューティングブレーク”は、クーペにラゲッジスペースを追加したスタイルを指すが、CLSは4ドアクーペだから、その荷室充実版もシューティングブレークを名乗る資格がある、という論理なのだ。
ところで、私自身、これまで何台かステーションワゴンを所有したことがあるが、荷室の天井まで荷物を積んだのは数えるほど。たくさん荷物が積めるから……というよりは、テールゲートがあるほうが使い勝手がいいという理由でステーションワゴンを選んできた。
だからときどき「本当にステーションワゴンが必要なのだろうか?」と自問することになるのだが、私のようにライトなワゴンユーザーにとって、CLSシューティングブレークはまさに“いいところを突いてきた”クルマである。美しいルーフラインと引き換えにラゲッジスペースが少々狭くなっても、実はあまり困らない。そもそも、全長5m級のクルマだけに、ノッチバックのボディーでも荷室には十分余裕があるのだから。
ステーションワゴンからの卒業を考えているユーザーにとって希望の星となりそうなCLSシューティングブレーク、今回は最もスポーティーなグレードである「CLS63 AMG シューティングブレーク」を試乗会で味見することができた。