「水野和敏的視点」 vol.66 「メルセデス・ベンツC180アバンギャルド」(後編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々 の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回の主役は、前回に続き「メルセデス・ベンツCクラス」である。そこかしこに“メルセデスの本気”がにじむ新型Cクラスの走りはどう進化したのだろうか。ミスターGT-Rがじっくりとチェックする。

■「Sクラス」の技術が降りてきた

前回に続き、今回も「メルセデス・ベンツC180アバンギャルド」を見ていきます。1.6リッター直4ターボエンジン(156ps、25.5kgm)を搭載したC180の豪華版で、車両本体価格は467万円です。

ステアリングホイールを握って走り始める前に、エンジンルームをチェックしましょう。

しっかり、そしてきちんと先行技術を取り入れて作っていますね。先にチェックしたインテリアでは原価低減の部分が散見され、「メルセデスらしくあるためには、AMGパッケージを追加することをお勧めしたい」と言いましたが、エンジンルームの中身やボディー構造は依然として一級品、まさしくメルセデスです。

新型Cクラスの特徴は、スチール製キャビンとその前後をアルミ製とした「アルミニウムハイブリッドボディーシェル」にあります。ボディーシェルにおけるアルミ使用率は50%前後にもなると言われていますが、これはいわば「Sクラス」から降りてきたボディー構造です。

エンジンルームでは、フロントサスペンションのアッパーマウント部の車体構造を、いくつもの鉄板プレスをスポット溶接した構造体でなく、Sクラスのように、アルミの大型ダイキャストの一体構造品にしてきましたね。これは私が「日産GT-R」でやったことと同じです。かなり進化しています。走りや乗り心地が期待できそうです。(つづく)

※この記事はmobileCG会員限定です。
mobileCG有料会員に登録すると続きをお読みいただけます。

(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

すべての画像・写真を見る

この記事は会員限定公開です。プレミアム会員(月額500円+税)に登録すると、続きをお読みいただけます。

【初月無料キャンペーン実施中!】
クレジットカードでの初回登録に限り、ご契約いただいた日からその月の末日まで、無料でご利用いただけます。

プレミアム会員に登録する