「水野和敏的視点」 vol.76 「トヨタ・アクアS」

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。「デミオ」「ポロ」といった実力派ハッチバックに続いては、今、日本で最も売れている小型ハッチバック「トヨタ・アクア」を俎上(そじょう)に載せる。小型車は“社会の足腰”。ミスターGT-Rはどう評価する?

■コンパクトハッチバックの日本代表

前々回は「マツダ・デミオ」の意外なほどのデキのよさに驚き、前回は「フォルクスワーゲン・ポロ」の堅実なつくりに感心しました。今回はここ数年、日本で一番売れているBセグメントハッチバックの座にある「トヨタ・アクア」を取り上げます。

アクアは、今から3年前、2011年の末に販売が開始されました。プリウスから始まったハイブリッドシステムが、「ついにベーシックカーに搭載された!」と話題になりました。

価格は、ベーシックな「L」が174万8572円。最も豪華な「G“ブラックソフトレザーセレクション”」が200万5714円。今回のテスト車は、中間的なグレードの「S」で、車両価格は186万1715円です。

デミオのディーゼルモデル「XD」が178万2000円からで、最も豪華な「XDツーリング Lパッケージ」が219万2400円ですから、1.5リッターのガソリンエンジンを用いたハイブリッドシステムを積むアクアと、価格面ではいい勝負です。JC08モード燃費は、アクアが37.0km/リッター、デミオXD(6MTのFF)が30.0km/リッターとカタログに記載されます。

アクアのテストドライブに先立ち、まずは後席に座ってみましょう。なんだか足先がひっかかりますね。乗降性もいまひとつよくありません。足を出し入れする際に、必ずドアの内張りか、シートに擦ってしまうのです。いかにベーシックなコンパクトハッチバック車とはいえ、もう少しリアシートまわりに、ユーザーを考えた工夫があってもいいと思います。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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