「レクサスLS500h」日本国内で初公開

2017.06.26 自動車ニュース
「レクサスLS500h」
「レクサスLS500h」拡大

トヨタ自動車は2017年6月26日、レクサスのフラッグシップセダン「LS」の新型を、国内で初披露した。

「LS500h“Fスポーツ”」
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新型「LS」のチーフエンジニアを務める旭 利夫氏。開発に際しては、欧州の高級車メーカーに衝撃を与えた初代LSを超えるインパクトを持つクルマを目指したという。
新型「LS」のチーフエンジニアを務める旭 利夫氏。開発に際しては、欧州の高級車メーカーに衝撃を与えた初代LSを超えるインパクトを持つクルマを目指したという。拡大
インストゥルメントパネルには水平基調のデザインが採用されている。メーターパネルは液晶表示。
インストゥルメントパネルには水平基調のデザインが採用されている。メーターパネルは液晶表示。拡大
「LS500h“Fスポーツ”」の前席。
「LS500h“Fスポーツ”」の前席。拡大

日本ならではの意匠が特徴

今年1月の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)でガソリンエンジンの「LS500」が、3月のジュネーブモーターショーでハイブリッドの「LS500h」が世界初公開されているが、今回は、後者のLS500hと、そのスポーティーバージョン「LS500h“Fスポーツ”」が展示された。

1989年に誕生し、世界を震撼(しんかん)させた初代(日本名「トヨタ・セルシオ」)から数えて5代目となる新型LS。実に11年ぶりのフルモデルチェンジとなるモデルで、先に発売された「レクサスLC」に続いて、新世代のレクサスFR用プラットフォームである「GA-Lプラットフォーム」が採用された。その上に載る4ドアセダンボディーは、レクサスのセダンとしては初めて6ライトウィンドウを持つ、4ドアクーペ風のシルエットが特徴である。サイズは全長×全幅×全高=5235×1900×1450mm、ホイールベース3125mmで、先代の「LS460」(5090×1875×1465mm、ホイールベース2975mm)より長く、幅広く、低くなった。特に全長とホイールベースは、先代のロングホイールベース版(全長5210mm、ホイールベース3090mm)よりも長い。

インテリアは、運転に集中できるコックピットと、ゆとりある後席空間の融合をうたっている。コックピットは、上部のインストゥルメントパネルやドアトリムを水平基調のデザインとする一方、下部はソフトで厚みのあるコンソールとアームレストで心地よい安心感を創出。上下で異なる空間構成とすることで、広がり感と安心感を両立した。後席は、ドアトリムやシートバックがシームレスにつながり、乗員を包み込む連続性のある空間を目指した。また折り紙にヒントを得て、匠(たくみ)の手作業で独特な折り目をつけたドアトリムや、切子細工をモチーフに繊細な造形を実現したドアトリムオーナメントなど、随所に日本の伝統技術と最新の生産技術が融合した、独創的な意匠が見られる。

ハイブリッド車「LS500h」のマルチステージハイブリッドトランスミッション。
ハイブリッド車「LS500h」のマルチステージハイブリッドトランスミッション。拡大
ガソリンエンジン車は、ハイブリッド車よりも遅れて発売される見込み。披露会では、3.5リッターV6ターボエンジン(写真)と10段ATが展示された。
ガソリンエンジン車は、ハイブリッド車よりも遅れて発売される見込み。披露会では、3.5リッターV6ターボエンジン(写真)と10段ATが展示された。拡大
「LS500h」のリアビュー。全長は先代比で15cmほど長くなる。
「LS500h」のリアビュー。全長は先代比で15cmほど長くなる。拡大

新開発の3.5リッターV6ターボを搭載

LS500hのパワートレインには、先に「LC500h」に搭載されて登場したマルチステージハイブリッドシステムを採用。299ps/6600rpm、350Nm/5100rpmを発生する3.5リッターV6エンジンと2つのモーター、そして10段の模擬変速制御を組み合わせ、システム最高出力359psを発生する。エンジンとモーター双方の出力を制御することで、低速域から高速域までパワフルかつ高効率な走りを実現し、EV走行領域も拡大した。

一方LS500は、最高出力421ps/5200-6000rpm、最大トルク600Nm/1600-4800rpmを発生する新開発の3.5リッターV6直噴ツインターボエンジンと10段ATを搭載。圧倒的な静粛性、フラットなトルク特性を生かした爽快な加速フィーリングを誇り、動力性能と環境性能を高次元で両立している。

シャシー制御技術も一段と進化した。車両安定化装置、電動パワーステアリング、可変ステアリングギアレシオ機構、後輪操舵機構などを統合制御する「レクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)」に、アクティブスタビライザーや電子制御ダンパーを協調制御することで、車両のロールや上下運動のコントロールを可能とした。これにより、フラットな車両姿勢と質感の高い乗り心地を実現。あらゆるシーンで優れたステアリングレスポンスと安心感を提供する。

新型「LS」の安全性能を説明するスライドから。センシング機能の充実した「Lexus Safety System+A」では、プリクラッシュセーフティーのさらなる強化が図られている。
新型「LS」の安全性能を説明するスライドから。センシング機能の充実した「Lexus Safety System+A」では、プリクラッシュセーフティーのさらなる強化が図られている。拡大
レクサスが描く総合安全コンセプトのイメージ。「LS」においては、表中すべての状況におけるドライバーの安全確保が目指されている。
レクサスが描く総合安全コンセプトのイメージ。「LS」においては、表中すべての状況におけるドライバーの安全確保が目指されている。拡大
「人を包み込む連続性のある空間」とアピールされる、新型「LS」の後席。
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「レクサスLS500h」と、披露会で紹介された、開発時のデザインイメージ。
「レクサスLS500h」と、披露会で紹介された、開発時のデザインイメージ。拡大

先進の予防安全技術を採用

安全運転支援システムの強化も、大きなトピックのひとつだ。新型LSには、車両への追突、対歩行者、走路逸脱、交差点(出合い頭の衝突)という深刻な事故につながる4つの事故形態をカバーする、レクサスのフラッグシップにふさわしい最先端の予防安全パッケージ「Lexus Safety System+A」が初搭載される。

中でも注目されるのは、世界初となる自動操舵によって衝突回避を支援するプリクラッシュセーフティー機能である。これは、進行方向に歩行者が飛び出してきた場合、車両前方のカメラで衝突の可能性を検知すると、大型ヘッドアップディスプレイを介して従来よりも早いタイミングでドライバーに注意を喚起するというもの。カメラとミリ波レーダーの情報から衝突の可能性が高いと判断されれば、自動でブレーキが作動する。さらにブレーキだけでは回避できないと判断した場合、車線内の回避スペースを見つけて自動でステアリングを操作し、歩行者との衝突回避を支援する。

そのほか、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシスト、レーンチェンジアシストを連携させ、ドライバーの運転意図と調和した操舵支援およびレーンチェンジ時の運転支援を行う「Lexus CoDrive」や、運転者の操作がない状態が続いた場合に、自車線内での自動減速および停止、ドア解錠、ヘルプネットへの自動接続を行う「ドライバー異常時停車支援システム(LTA連動型)」なども搭載される。

大きな変革を果たしたレクサスを象徴する、新型LS。国内ではまず2017年秋以降にハイブリッド車のLS500hが発売され、その後に、ガソリン車のLS500がデビューする予定だ。

(文=沼田 亨)

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