BMW、3代目となる新型「X3」を発表

2017.10.20 自動車ニュース
「BMW X3」
「BMW X3」拡大

BMWジャパンは2017年10月19日、東京・台場のBMW TOKYO BAYにて、クロスオーバーSUV「X3」のフルモデルチェンジを発表した。第3世代となった新型X3は、BMWがSAV(スポーツ・アクティビティー・ビークル)と呼ぶXシリーズのミッドサイズモデル。価格は639万~710万円となる。

 
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Xモデルらしいスポーティーかつワイルドなスタイリングを受け継ぐエクステリアは、なだらかな傾斜を描くクーペライクなルーフラインを取り入れたことでシルエットもより美しくなった。エアロダイナミクスも向上し、同カテゴリートップクラスのCd値0.29を達成している。シャープな目元を演出するアダプティブLEDヘッドライトが標準となるフロントマスクは、伝統のキドニーグリルがよりワイドで立体的なデザインとなり、今まで以上に精悍(せいかん)なマスクへと進化している。またアクセントとして、新たに六角形デザインのLEDフォグランプを採用された。

ボディーサイズは、全長4720×全幅1890×全高1675mm(「xDrive20d」の場合)と、先代比で全長+55mm、全幅+10mmとややサイズアップされたが、全高は従来型と同じ。さらに全長の延長分は、2865mmに拡大されたホイールベースが吸収しており、先代よりも居住性の向上が図られている。トリムタイプは、標準仕様に加え、ワイルドさと上質さを高めた“xLine”とMモデル譲りのスポーティーさを受け継ぐ“Mスポーツ”が用意されている。

インテリアは、タッチスクリーン化された大型のインフォテインメントディスプレイがダッシュボードより独立。操作系を含め、新世代BMWと共通性のある立体的なデザインとなった。また遊び心として、車内各部に“X”や“X3”のエンボス加工がアクセントとして加えられたのも特徴。シートは、仕様により異なり、ファブリックの標準シートを基本に、xLineは、レザーのスポーツタイプに。Mスポーツは、レザーとクロスのコンビとなるスポーツタイプを装着する。さらにMスポーツでは、Mスポーツステアリングなど、スポーティーなキャラクターを強調するアイテムが追加される。ロングホイールベース化により、ゆとりが増したキャビンに加え、十分な広さを持つラゲッジスペースを確保。5人乗車時で550リッター。さらに40:20:20の3分割式後席シートを全て倒すと、1600リッターまで拡大可能だ。

プラットフォームは従来同様にFRベースのもので、50:50の理想的な重量配分を実現しているほか、最大先代比55kgの軽量化も図られている。また足まわりにも積極的にアルミ製パーツを取り入れるなど、バネ下重量もしっかりと削減し、走りの質も高めた。その足元には、標準で18インチ、オプションで20インチのアロイホイールを設定する。先代同様に高い悪路走破性を受け継いでおり、最低地上高を204mm確保。さらに渡河浸水は500mmとSUVとして十分な性能を備えている。

日本仕様のパワートレインは、まずガソリン、クリーンディーゼル共に2リッター直列4気筒ターボエンジンが導入される。クリーンディーゼル仕様となるxDrive20dは、最高出力190ps/4000rpm、最大トルク400Nm/1750-2500rpmを発生。燃料消費率は、17.0km/リッターとなる。環境性能が高められた新クリーンディーゼルエンジンには、微粒子フィルター、酸化触媒およびNOx吸蔵触媒、AdBlue噴射装置付きSCR触媒を含むBMWブルー・パフォーマンス・テクノロジーが採用されているのもポイント。もうひとつの柱となるガソリン仕様は、現時点で認証取得を申請中のため、正式なスペックは公表されていない。参考までに欧州値を記載しておくと、最高出力184ps/5000rpm、最大トルク290Nm/1350-4600rpmとなっている。日本仕様もほぼ同様のスペックとなるようだ。なお、トランスミッションは全車8段ATで、4WDが標準となる。本国では、エンジンバリエーションに加え、後輪駆動のsDriveも設定されていることから、将来的にはラインナップの拡大が図られるとみられる。

注目の安全機能・運転支援システムもBMW最新世代となる“ドライビング・アシスト・プラス”を搭載。これは前方のステレオカメラと5つのミリ波レーダー(前方に3基、後方に2基)を備えたシステムで、日常走行はもちろんだが、夜間や悪天候下でも安定した検知を可能とし、安全運転をサポートしてくれるものだ。主な機能を紹介すると、全車速対応の「アダプティブ・クルーズ・コントロール」、歩行者対応の「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線逸脱警告と車線内復帰のステアリングアシストを行う「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、ドライバーの死角となる後方からの接近車両などを知らせる「レーン・チェンジ・ウォーニング」、駐車スペースからの発進時や視界の悪いT字路などで、死角からの接近車量や歩行者を検知すると警告を行う「クロス・トラフィック・ワーニング(前後)」、渋滞時の先行車追従走行サポートや車線中央維持支援のステアリングアシストを行う「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」、隣車線を走行する自車線に入ってきた際などに側面衝突の危険を察知するとステアリング操作で回避支援を行う「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」など、充実した内容となっている。

販売が開始された新型X3は、欧州投入直後である関係から、生産の都合上、導入は「xDrive 20d Mスポーツ」からスタート。来年早々には、ガソリン仕様の「xDrive 20i」の各モデルをはじめ、20dのその他のトリムも続々と上陸する予定だ。

(文と写真=大音安弘)

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