戦前のクルマがそのままに

構造的には3ホイーラーの最終型たる「Fタイプ」をベースに、チェーンを外してリジッドアクスルと“もう1輪”を追加したものである。そして現在に至るまで、4/4はこの基本を守り続けている。フラットラジエーターが曲面を描くものに変更されるなど、一部の外板部分やパワートレイン(エンジンやトランスミッション)は変更されたものの、それ以外は基本的に当時のままだ。戦前の設計がそのまま生かされている唯一の“現行モデル”であり、それこそがモーガン最大の魅力と言っても過言ではない。

そのフレームは2本のZ型断面のサイドメンバーをクロスメンバーで結んだもので、フロアは木の板である。ボディーはモクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹、アッシュの製材を木骨として利用し、そこにアルミパネルを張ったものだ。「クルマを歩道などに乗り上げたまま駐車すると、クルマにねじれが生じる」といわれる所以(ゆえん)である。

一方で、クラシカルなクルマづくりを標榜(ひょうぼう)するメーカーでありがなら、モーガンにはレースで活躍した記録も残されている。1939年、ル・マン24時間レースにエントリーし、総合15位、クラス2位に入っているのだ。

1936年のデビュー以来、連綿と生産され続ける「4/4」。
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「4/4」のリアビュー。
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ボディー設計に木材を使用していることも、モーガンのモデルの大きな特徴として挙げられる。
ボディー設計に木材を使用していることも、モーガンのモデルの大きな特徴として挙げられる。拡大
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