祝! 生誕50周年
いまや希少な初代「ローレル」を振り返る

2018.04.20 デイリーコラム

これぞ「技術の日産」

2018年4月14日、東京都武蔵村山市にある東京日産 新車のひろば 村山店で「日産ローレル C30 発売50周年を祝う集い」が開かれた。型式名C30こと初代「日産ローレル」をこよなく愛すオーナーによって企画されたものだが、そもそも初代ローレルとはいったいどんなクルマだったのか?

今から50年をさかのぼる1968年4月に誕生した初代ローレル。良く言えば控えめで上品、悪く言えば地味な存在だったため、残存数は少なく、旧車の世界でも認知度は高いとはいえない。だが、その成り立ちをみれば、ただ者ではないことがわかるだろう。

初代ローレルの技術的特徴として、前マクファーソン・ストラット、後ろセミトレーリングアームの4輪独立懸架と、クロスフロー、ヘミヘッドの直4 SOHCエンジンが挙げられる。このサスペンションとエンジンの形式は、進歩的で高性能な中型セダンとして高く評価されていた「BMW 1500」に始まる当時のBMW各車と同じ。加えて日産車として初めてラック・ピニオンのステアリングを採用するなど、その設計は量産乗用車としては日本はもちろん、世界レベルでも先端をいくものだった。まさに往年の日産のスローガンだった、「技術の日産」を象徴するモデルだったのだ。

直線基調のクリーンなスタイリングの近似性、および前述したサスペンション形式が同じことから、初代ローレルは前年の1967年に登場した型式名510こと3代目「ダットサン・ブルーバード」を拡大発展させたモデルと言われることがある。だが実際には、開発のスタートは初代ローレルのほうが先で、それをダウンサイズして先に世に送り出されたのが510ブルーバードなのだという。

「日産ローレル C30 発売50周年を祝う集い」に参加した初代「日産ローレル」。
「日産ローレル C30 発売50周年を祝う集い」に参加した初代「日産ローレル」。拡大
1961年に登場した「BMW 1500」。エンジンを拡大して「1600」「1800」「2000」へと発展、近代BMWの礎を築いたモデル。後の「5シリーズ」のルーツである。(写真=BMW)
1961年に登場した「BMW 1500」。エンジンを拡大して「1600」「1800」「2000」へと発展、近代BMWの礎を築いたモデル。後の「5シリーズ」のルーツである。(写真=BMW)拡大
1967年に登場した、型式名510こと3代目「ダットサン・ブルーバード」。日本車の技術レベルの向上を世界に知らしめた、ブルーバード史上の最高傑作だ。(写真=日産自動車)
1967年に登場した、型式名510こと3代目「ダットサン・ブルーバード」。日本車の技術レベルの向上を世界に知らしめた、ブルーバード史上の最高傑作だ。(写真=日産自動車)拡大
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