アメリカでもセダンからSUVの流れ

SUVといえば、本場はアメリカだ。

アメリカ人にとってSUVは、通勤、通学、子どもの学校への送り迎え、買い物、そしてアウトドアなどのレジャーなど多用途に使えるオールマイティーなクルマという意識が強い。

ボディーサイズは、北米でいうミッドサイズSUVが主流で、「トヨタ・ハイランダー」「ホンダ・パイロット」「フォード・エクスプローラー」などが売れ筋だ。また、さらにサイズの大きなフルサイズSUVでは、「シボレー・タホ」などの人気が高い。

地域別の印象では、テキサス州やジョージア州など、アメリカ中部や南部ではフルサイズSUVのシェアが高い。また、「フォードF-150」や「シボレー・シルバラード」などのフルサイズピックアップを乗用で使用する人も多い。一方、ニューヨーク州マンハッタンなどではセダン比率が高い印象だ。

とはいえ、アメリカの乗用車市場全体を見てみると、最もシェアが大きいのは、トヨタの「カローラ」や「カムリ」、ホンダの「シビック」「アコード」といった中小型セダンというのがアメリカ市場の常識だった。

ところがこの2年ほどで、アメリカでも中小型車市場でSUVシフトが加速してきている。これは中国で起こっているSUVシフトとは社会背景が違うものだ。アメリカ人は、小型車でも生活の中でのオールマイティー性を強く意識するようになったのだと考えられている。

国別自動車販売台数で1位の中国と2位のアメリカで加速するSUVシフト。同3位の日本でも、最近の「トヨタC-HR」の販売好調に見られるように、中・米と同じようなSUVシフトがさらに進むのだろうか。

(文=桃田健史/編集=藤沢 勝)

フォードのフルサイズピックアップトラック「F-150」。月販8万台(!)をコンスタントに記録する、アメリカのベストセラーカーだ。
フォードのフルサイズピックアップトラック「F-150」。月販8万台(!)をコンスタントに記録する、アメリカのベストセラーカーだ。拡大
あなたにおすすめの記事
新着記事