ポルシェ911 GT3(前編)

2018.05.17 谷口信輝の新車試乗 GT3カップカー譲りのハイパワーエンジンを搭載する「ポルシェ911 GT3」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗! SUPER GTをはじめとするレースの世界で活躍するプロは、その走りをどう評価する?

ポルシェの気迫が伝わってくる

「うわー、これ、サイコー!」

試乗を終えた谷口信輝がこれほど無邪気に喜んでいる姿は、初めて見たような気がする。それほどポルシェ911 GT3は彼の琴線に強く触れたようだ。

「モータースポーツと公道走行とのギャップを埋めるモデル」 911 GT3のことをポルシェはそう説明する。もちろん、ロードカーであるからには日常的な快適性にも配慮されている。ただし、全体から見れば、その比率は大きくない。それよりもワインディングロードで、そしてサーキットで最高の喜びを味わうために誕生したのが911 GT3といえる。

「このクルマのターゲット層はそんなに幅広くないでしょ」
谷口もポルシェの意図を鋭く読み取っていた。

「極端に言えば、ユーザーの意見に耳を貸す必要なんかない。本当に操る力のある者だけがこのクルマに乗ればいいと、ポルシェはそんなふうに考えているんじゃないでしょうか」

谷口の言いたいことはよくわかるが、言葉を変えて言えば、ポルシェは市場調査結果に基づいていかにも売れそうなクルマを作ろうとしたのではなく、スポーツカーメーカーの原点に立ち返り、本当に自分たちが作りたいクルマ、そして作るべきクルマとして企画し、開発したのが911 GT3であるということなのだろう。

 
ポルシェ911 GT3(前編)の画像拡大
 
ポルシェ911 GT3(前編)の画像拡大
 
ポルシェ911 GT3(前編)の画像拡大
 
ポルシェ911 GT3(前編)の画像拡大
ポルシェ911 GT3
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4560×1850×1270mm/ホイールベース:2457mm/車重:1490kg/駆動方式:RR/エンジン:4リッター水平対向6 DOHC 24バルブ/トランスミッション:7段AT/最高出力:500ps(368kW)/8250rpm/最大トルク:460Nm(46.9kgm)/6000rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 95Y XL/(後)305/30ZR20 103Y XL(ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2)/価格:2115万円
ポルシェ911 GT3
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4560×1850×1270mm/ホイールベース:2457mm/車重:1490kg/駆動方式:RR/エンジン:4リッター水平対向6 DOHC 24バルブ/トランスミッション:7段AT/最高出力:500ps(368kW)/8250rpm/最大トルク:460Nm(46.9kgm)/6000rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 95Y XL/(後)305/30ZR20 103Y XL(ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2)/価格:2115万円拡大

関連キーワード:
911, ポルシェ

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • BMWアルピナB4 Sビターボ クーペ(FR/8AT)【試乗記】 2018.12.27 試乗記 ドイツの小さな自動車メーカー「アルピナ」が生産する市販車は、年間わずか1700台ほど。今回、車名に「S」を冠した「B4ビターボ」の高性能版クーペをワインディングロードに連れ出し、21世紀になった今も変わらず貴重な存在であり続ける、その魅力を味わってみた。
  • ポルシェ911カレラ(RR/7MT)【試乗記】 2017.10.23 試乗記 ポルシェが誇る、伝統の高性能スポーツモデル「911」。数あるラインナップの中でも、最もスペック的に穏やかな「カレラ」にはどのような魅力があるのか。7段MT仕様の試乗を通し、「ベーシック」の一言では語れないそのキャラクターに触れた。
  • 新型「トヨタ・スープラ」(その1) 2019.1.14 画像・写真 トヨタのスポーツクーペ「スープラ」が17年ぶりに復活。2019年春の日本導入が予定されている新型は5代目のモデルにあたり(日本では3代目)、最高出力340psを発生する3リッター直6ターボを筆頭に、3種類のエンジンが用意されている。内外装の詳細を写真で紹介する。
  • ポルシェ911カレラT(RR/7AT)【試乗記】 2019.1.8 試乗記 「ガレージを飾るのではなく、コーナーを攻め込むための一台」とアピールされる「ポルシェ911カレラT」。ワインディングロードでむちを当ててみると、たしかに「これぞ911」というピュアな走りを楽しむことができた。
  • アルピーヌA110リネージ(MR/7AT)【試乗記】 2019.1.5 試乗記 これぞフランス車と思わせる、しなやかな乗り心地。そして、思わずワインディングロードに行きたくなる軽快な身のこなし。復活した「アルピーヌA110」は、ポルシェやロータスとはひと味違うドライビングプレジャーに満ちていた。
ホームへ戻る