マツダが「アテンザ」を大幅改良

2018.05.24 自動車ニュース
「マツダ・アテンザセダン25S Lパッケージ」(左)と「アテンザワゴンXD Lパッケージ」(右)。
「マツダ・アテンザセダン25S Lパッケージ」(左)と「アテンザワゴンXD Lパッケージ」(右)。拡大

マツダは2018年5月24日、フラッグシップモデル「アテンザセダン」および「アテンザワゴン」の大幅改良を発表した。同日に予約受注を開始し、6月21日に発売する。

「アテンザワゴンXD Lパッケージ」
「アテンザワゴンXD Lパッケージ」拡大
メッシュタイプとなったグリルと、より大胆な意匠となったメッキの装飾が目を引くフロントマスク。
メッシュタイプとなったグリルと、より大胆な意匠となったメッキの装飾が目を引くフロントマスク。拡大
インテリアについても、インストゥルメントパネルを中心に大幅なデザインの変更がなされいてる。
インテリアについても、インストゥルメントパネルを中心に大幅なデザインの変更がなされいてる。拡大
「アテンザセダン25S Lパッケージ」のリアビュー。
「アテンザセダン25S Lパッケージ」のリアビュー。拡大
2.2リッター直4ディーゼルターボエンジンのエンジンカバー。今回の改良では、ラインナップされる3種類のエンジンすべてに改良が施された。
2.2リッター直4ディーゼルターボエンジンのエンジンカバー。今回の改良では、ラインナップされる3種類のエンジンすべてに改良が施された。拡大
足まわりの改良に合わせ、タイヤについても「アテンザ」専用の製品がメーカーと共同で開発された。
足まわりの改良に合わせ、タイヤについても「アテンザ」専用の製品がメーカーと共同で開発された。拡大
「アテンザセダン25S Lパッケージ」のインテリア。今回の改良では、静粛性の向上もトピックのひとつ。
「アテンザセダン25S Lパッケージ」のインテリア。今回の改良では、静粛性の向上もトピックのひとつ。拡大
シートについても座面や背もたれの形状を変更。長時間の乗車でも疲れない快適性が追求されている。
シートについても座面や背もたれの形状を変更。長時間の乗車でも疲れない快適性が追求されている。拡大
メーターについては従来モデルでは右側に配置されていたインフォメーションディスプレイを中央に移すとともに、液晶画面のサイズも大型化。“見やすさ”と“分かりやすさ”の改善が図られている。
メーターについては従来モデルでは右側に配置されていたインフォメーションディスプレイを中央に移すとともに、液晶画面のサイズも大型化。“見やすさ”と“分かりやすさ”の改善が図られている。拡大
「アテンザワゴン25S Lパッケージ」
「アテンザワゴン25S Lパッケージ」拡大

フロントとリアの形状変更で落ち着いた印象に

2012年にデビューした現行型アテンザは、今回で4回目の改良となる。マイナーチェンジとはいえ内容は盛りだくさんで、デザイン・機能を大幅に刷新した。販売面ではSUVの存在感が増してきているものの、マツダでは技術開発の中心にアテンザを据えて欧州のプレミアムブランドに対抗する方針を明確にしている。フラッグシップモデルとして、最新・最良の「走る歓び」を提供することを目指したという。

エクステリアでは、フロントとリアの形状を変更。躍動的でありながら風格を感じられる美しさを追求し、大人の落ち着きを感じさせるデザインに昇華させることをテーマにした。フロントグリルをフィン形状からメッシュに改めたのは、立体感を際立たせる狙い。クルマの前後を貫く軸の強さを見せ、リアのワイド感を強調したスタイルにつなげた。

インテリアでは、インストゥルメントパネルの形状を大幅に変更。エアコン吹き出し口を水平ラインにそろえることで、エレガントな印象を持たせようとした。上級グレードでは栓の木を使った本杢パネルや新素材「ウルトラスエード ヌー」を採用し、シートはナッパレザー張り。本物の素材にこだわり、上質なエレガンスを表現することを目指した。

2016年の「RX-VISION」や2017年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「VISION COUPE」に示された新たな鼓動デザインの方向性が、アテンザのフォルムにも生かされているという。

静かで余裕ある走りの「Effortless Driving」

走行性能では、「Effortless Driving(エフォートレスドライビング)」がキーワードとなる。「初心者から熟練ドライバーまで誰もが思い通りに運転でき、助手席や構成の乗員も快適に過ごせる走りを実現すること」がコンセプトだ。日常の走行シーンでクルマの持つ力を意図したとおりに発揮し、心に余裕を持ってドライブできる動力性能にこだわったという。

エンジンは従来通りガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0、SKYACTIV-G 2.5とディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 2.2の3種類だが、すべてに新技術を搭載。日常での使いやすさと実用燃費向上の実現を図った。SKYACTIV-G 2.5には気筒休止システムを追加し、SKYACTIV-D 2.2には急速多段燃焼技術を採用。SKYACTIV-D 2.2の最高出力は175ps(129kW)から190ps(140kW)に、最大トルクは420Nm(42.8kgm)から450Nm(45.9kgm)に向上している。

リニアな挙動と質感の高い乗り心地の両立を意図し、次世代の車両構造技術SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャー)の要素を一部採用。ダンパーのバルブ構造変更やスプリングの荷重軸線最適化などを行ってサスペンションシステムを一新した。新たなシステムに合わせ、タイヤも新開発。サスペンションと連携して入力を連続的に受け止めることで、滑らかな乗り心地と高い操縦安定性を高い次元で実現しようとする。

全席で会話が快適に行える静粛性を重視したのも、Effortless Drivingの考え方によるものだ。音の大きさだけでなく、時間変化と到来方向をコントロールし、静粛性の質を高めようとした。空気伝播(でんぱ)と固体伝播の両方を抑えるために、ボディー骨格やサスペンションの見直しだけでなく、トップシーリング材の変更やピラートリム内の吸音材追加などの細かい工夫が凝らされている。

安全性能では最新の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を装備。全車速対応のマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)や夜間の歩行者検知機能を強化したアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストACBS)を採用して、ドライバーの認知・判断・操作をサポートする領域を拡大した。

ガソリン車の駆動方式はすべてFFでトランスミッションは6段AT。ディーゼル車にはFFと4WDがあり、それぞれ6段ATと6段MTが用意される。価格はガソリン車が282万9600円から354万2400円。ディーゼル車が324万円から419万0400円。

(文=鈴木真人/写真=田村 弥)

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