メルセデス、4ドアクーペ「CLS」の新型を発売

2018.06.25 自動車ニュース
「メルセデス・ベンツCLS」(写真はディーゼル車の「CLS220d スポーツ」)
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メルセデス・ベンツ日本は2018年6月25日、フルモデルチェンジした新型「CLS」の国内導入を発表。同日、販売を開始した。

のびやかなシルエットは、3代続いた「CLS」に共通する特徴となっている。
のびやかなシルエットは、3代続いた「CLS」に共通する特徴となっている。拡大
メルセデスの新世代デザインを採用したというフロントまわり。スタイリングについては、海洋生物のオグロメジロザメがモチーフになっている。
メルセデスの新世代デザインを採用したというフロントまわり。スタイリングについては、海洋生物のオグロメジロザメがモチーフになっている。拡大
コックピット周辺部では、2つ並んだ12.3インチワイドディスプレイと、タービン型のエアアウトレットが目を引く。
コックピット周辺部では、2つ並んだ12.3インチワイドディスプレイと、タービン型のエアアウトレットが目を引く。拡大
後席の定員は、先代の2人から3人へと増えている。
後席の定員は、先代の2人から3人へと増えている。拡大

「官能的純粋」を具体化

2003年、クーペの美しさとセダンの快適性を融合した“4ドアクーペ”として登場したのがメルセデス・ベンツのCLS。これがブームの火つけ役になり、各社から4ドアクーペが続々と登場したのはご存じのとおりだ。そのCLSの最新型は、2017年11月にロサンゼルスオートショーで世界初公開されており、日本でもいよいよ販売がスタートした。

新型もまた、緩やかなアーチ状のルーフラインやサッシュレスドアを踏襲する4ドアクーペスタイルを採用する一方、フロントマスクはこれまでのメルセデス・ベンツとは一線を画するデザインに仕上げられている。メルセデスが「サメの鼻のような」と表現する逆スラントのフロントエンドや、低い位置におさめられた細く幅広いヘッドライトがシャープな印象を強める一方、「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザイン思想にのっとり、ラインやエッジを減らすことでエレガントなクーペスタイルを実現している。フロントグリルには、メルセデスのクーペらしく、シングルルーバータイプのダイヤモンドグリルが採用されている。

インテリアは、2つのワイドディスプレイと6つのタービン型エアアウトレットにより特徴づけられる。新型CLSでは、ダッシュボードに加えてこのエアアウトレットの内側にもイルミネーションを配置することで、未来的な雰囲気を演出したという。フルモデルチェンジを機に、乗車定員はこれまでの4人から5人に変更。ラゲッジスペースは「CLS220d スポーツ」で520リッター、「CLS450 4MATIC スポーツ」は490リッターが確保されており、40:20:40の分割可倒式のリアシートを倒せば、さらに容量を拡大することが可能だ。

高効率を追求した、3リッター直6ターボエンジン。トランスミッションは9段ATが組み合わされる。
高効率を追求した、3リッター直6ターボエンジン。トランスミッションは9段ATが組み合わされる。拡大
ランプの位置をやや低めたリアまわり。これにより、ワイドなプロポーションが強調されている。
ランプの位置をやや低めたリアまわり。これにより、ワイドなプロポーションが強調されている。拡大
トランクルームの容量はモデルにより異なる。3リッター直6ターボエンジンを搭載する4WDモデル「CLS450 4MATIC スポーツ」(写真)は490リッターとなっている。
トランクルームの容量はモデルにより異なる。3リッター直6ターボエンジンを搭載する4WDモデル「CLS450 4MATIC スポーツ」(写真)は490リッターとなっている。拡大
エクスクルーシブパッケージ仕様車のインテリア。写真はベンガルレッドとブラックのツートンカラー仕上げで、表皮にはナッパレザーが用いられている。
エクスクルーシブパッケージ仕様車のインテリア。写真はベンガルレッドとブラックのツートンカラー仕上げで、表皮にはナッパレザーが用いられている。拡大
新型「CLS」の発表会では、エクステリアデザインの統括責任者であるロバート・レズニック氏も登壇。ディテールについて解説しつつ、「このCLSはデザインのアイコンになるクルマだと信じている」などとアピールした。
新型「CLS」の発表会では、エクステリアデザインの統括責任者であるロバート・レズニック氏も登壇。ディテールについて解説しつつ、「このCLSはデザインのアイコンになるクルマだと信じている」などとアピールした。拡大

最新の直6ターボもラインナップ

エンジンは、2リッター直列4気筒ディーゼルターボと3リッターの直列6気筒直噴ガソリンターボの2種類を用意。前者は「Eクラス」にも搭載されているもので、最高出力194ps(143kW)、最大トルク400Nm(40.8kgm)を発生する。後者のM256型直6エンジンのアウトプットは、単体で最高出力367ps(270kW)、最大トルク500Nm(51.0kgm)。さらに「ISG」と呼ばれるモータージェネレーターや48V電装システムと組み合わされることで、高性能化を図りながら効率を高めたのが特徴だ。「S450」に初搭載された注目のパワートレインが、このCLSにも採用されているのだ。

運転支援システムの「インテリジェントドライブ」は、「Sクラス」と同等の内容が標準装着になる。レーダークルーズコントロールの「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付き)」は、停止後30秒以内であればドライバーの操作がなくても自動的に再発進が可能に。「アクティブステアリングアシスト」は車線や先行車を認識することでステアリング操作をアシストする。高速道路でウインカーを操作するだけで自動的に車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」や、走行中にドライバーに異常があった場合に、車線を維持しながら車両を緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」なども搭載する。

また、テレマティクスサービスの「Mercedes me connect」も採用。24時間緊急通報サービスなどを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、「リモートパーキングアシスト」を3年間無償提供する「快適サービス」、専門のオペレーターによる「メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービス」を1年間無償で提供する「おもてなしサービス」など、3つのサービスが用意される。

価格は、2リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載するCLS220d スポーツが799万円で、3リッターの直列6気筒直噴ガソリンターボを搭載する4WDモデルCLS450 4MATIC スポーツが1038万円。

(文=生方 聡)

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