ホンダS660モデューロX(後編)

2018.09.13 谷口信輝の新車試乗 「ホンダS660」をベースに特別なカスタマイズを施した「S660モデューロX」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗。そのスポーツカーとしての実力を、プロフェッショナルの目で評価する。

シャシー性能が勝ちすぎている

ホンダとホンダアクセスが協力して作り上げた“オフィシャルコンプリートカー”S660モデューロXのコーナリング性能を絶賛した谷口信輝。そんな彼が「唯一不足している」と指摘したのはいったい何だったのか?

「車重が軽くてバランスはいいけれど、やっぱりいまのままのパワーだとちょっと物足りないですよね」 
S660モデューロXのエンジンはノーマルとまったく同じで最高出力は64ps、最大トルクは104Nmとされている。

「エンジンはターボ付きだから、パワーバンドにさえ入っていればそれなりにパワーは出ていますよ。それでも、もっとパワーが欲しくなっちゃうのは、いまのままだとエンジン性能に対してシャシー性能があまりに勝ち過ぎているから。極端な話、このワインディングロードにしても、ほとんどのコーナーが全開のまま走り切れちゃうくらい、コーナリング性能は高いと思いますよ。もっとも、想像だけで実際にはやっていませんけれど(笑)」

エンジンの話題が出たところで、シフトフィーリングについても話を聞いた。
「シフトフィーリングは全然大丈夫。感触も良好で不安を覚えない。例えば、どこか間違ったところに入っちゃいそうとか、変に重いとか入りにくいとかいうこともない。どのギアにもスポスポ入っちゃいますよ」

そろそろデザインに話題を変えてみよう。まずはエクステリアから。
「リアウイングは電動式なんですよね。おお、スイッチを入れると結構出てきますが、これ、本当に必要なんでしょうか? いや、リアのグリップが足りないならウイングでリアのダウンフォースを増やしてあげるのもいいけれど、現状でこれだけバランスがいいんだから、ウイングまで付けなくてもよかったような気もします」

では、インテリアはどうか?
「なかなかスポーツカーらしくて、かっこいいと思いますよ。シートの素材感も悪くないし、ステッチもきれいにそろっていていいですね。ただし、このステアリングホイールは僕の好みじゃないかな。ちょっとボッテリとしていますよね。もっとすっきりとしたデザインのほうが僕は好きです」

 
ホンダS660モデューロX(後編)の画像拡大
 
ホンダS660モデューロX(後編)の画像拡大
 
ホンダS660モデューロX(後編)の画像拡大
 
ホンダS660モデューロX(後編)の画像拡大

ホンダS660モデューロX
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3395×1475×1180mm/ホイールベース:2285mm/車重:830kg/駆動方式:MR/エンジン:0.66リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ/ トランスミッション:6段MT/最高出力:64ps(47kW)/6000rpm/最大トルク:104Nm(10.6kgm)/2600rpm/タイヤ:(前)165/55R15 75V/(後)195/45R16 80W(ヨコハマ・アドバンネオバAD08R)/ 燃費:21.2km/リッター(JC08モード)/ 価格:285万0120円


	ホンダS660モデューロX
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3395×1475×1180mm/ホイールベース:2285mm/車重:830kg/駆動方式:MR/エンジン:0.66リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ/ トランスミッション:6段MT/最高出力:64ps(47kW)/6000rpm/最大トルク:104Nm(10.6kgm)/2600rpm/タイヤ:(前)165/55R15 75V/(後)195/45R16 80W(ヨコハマ・アドバンネオバAD08R)/ 燃費:21.2km/リッター(JC08モード)/ 価格:285万0120円
	拡大

関連キーワード:
S660, ホンダ

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • ホンダS660モデューロX(MR/6MT)【試乗記】 2018.7.20 試乗記 ホンダの軽オープンスポーツ「S660」に、走りの質を高めたコンプリートカー「モデューロX」が登場。ベースモデルと比べてお値段ざっと1.3倍、シリーズ初となるスポーツカーの出来栄えやいかに!?
  • モデューロの歴史を彩る新旧3台を比較試乗 2018.12.21 Moduloの25年史<PR> ホンダの純正カスタマイズブランド、Modulo(モデューロ)のコンプリートカー「ホンダS660モデューロX」に試乗。モデューロの用品を取り付けた「ビート」や初代「NSX」との比較なども通して、このブランドの特徴と、今日に受け継がれる走りの思想を探った。
  • トヨタ・シエンタ ファンベースG(FF/CVT)【試乗記】 2019.1.10 試乗記 トヨタの人気ミニバン「シエンタ」に、3列目シートを取り払った5人乗り仕様「ファンベース」が追加された。乗車可能人数を削減してまで手にした広いラゲッジスペースは、家族にどのような世界を見せてくれるのだろうか。
  • アルピーヌA110リネージ(MR/7AT)【試乗記】 2019.1.5 試乗記 これぞフランス車と思わせる、しなやかな乗り心地。そして、思わずワインディングロードに行きたくなる軽快な身のこなし。復活した「アルピーヌA110」は、ポルシェやロータスとはひと味違うドライビングプレジャーに満ちていた。
  • BMWアルピナB4 Sビターボ クーペ(FR/8AT)【試乗記】 2018.12.27 試乗記 ドイツの小さな自動車メーカー「アルピナ」が生産する市販車は、年間わずか1700台ほど。今回、車名に「S」を冠した「B4ビターボ」の高性能版クーペをワインディングロードに連れ出し、21世紀になった今も変わらず貴重な存在であり続ける、その魅力を味わってみた。
ホームへ戻る