第526回:1500psのハンドリングマシン
「ブガッティ・ディーヴォ」発表の瞬間に立ち会う

2018.09.19 エディターから一言
 
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最高出力1000psオーバーという、圧巻のパフォーマンスを身上とするブガッティのニューモデル「ディーヴォ」が、モントレー・カーウイークで世界初公開された。お値段500万ユーロ、生産台数40台という“ハイパーカー”の姿を、現地からリポートする。

米カリフォルニアで開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」にて、ブガッティの展示エリアの様子。
米カリフォルニアで開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」にて、ブガッティの展示エリアの様子。拡大
2005年に登場した「ブガッティ・ヴェイロン16.4」。当初の最高出力は1001psで、改良モデルの「ヴェイロン16.4スーパースポーツ」では1200psを発生した。
2005年に登場した「ブガッティ・ヴェイロン16.4」。当初の最高出力は1001psで、改良モデルの「ヴェイロン16.4スーパースポーツ」では1200psを発生した。拡大
2016年にデビューした「ブガッティ・シロン」。最高出力は1500psで、最高速は420km/hとされている。
2016年にデビューした「ブガッティ・シロン」。最高出力は1500psで、最高速は420km/hとされている。拡大
今回発表された「ブガッティ・ディーヴォ」のスケッチ。
今回発表された「ブガッティ・ディーヴォ」のスケッチ。拡大

最高速こそ“モダン・ブガッティ”の誇り

フォルクスワーゲングループ傘下となってからの“モダン・ブガッティ”のプロダクツ=「ヴェイロン」と「シロン」は、最高速をひとつの勲章(=根拠)に、世界No.1であり続けた。1000psを超える8リッターW16クワッドターボエンジンの途方もないスペックに加えて、盛んに時速400km超を喧伝(けんでん)したものだから、特に初期モデル、1001psのヴェイロンには“直線番長”のイメージが強く漂っていたように思う。実際に乗ってみても、重厚なグランツーリスモといった印象で、そのボディーサイズと重量とがあいまって、スポーティーさには欠けていた。

ところが、1200psとなった後期モデル、すなわち「ヴェイロン スーパースポーツ」では、前アシが少しだけニンブル(敏しょう)に動くよう味付けを変えていた。とはいえ、それは「以前に比べて」という範囲にとどまっていた。基本となるキャラクターは前期型と変わらず、事実スーパースポーツは世界最高速度記録に挑戦し、ワールドレコードも記録している。

400台あまりの生産を終え、ヴェイロンはシロンへとバトンタッチされたが、そのシロンもまた最高速トライアラーであることには違いがなかった。ノーマル状態では380km/hに制限されるが、スピードキーを使うことにより400km/h超をらくらく可能とする。

もっとも、2018年1月からCEOとなったステファン・ヴィンケルマン氏(元ランボルギーニ、前アウディスポーツ)が“400km/hクラブ”の仲間入りを果たしたことがニュースになったくらいで、ブガッティはいまだ公式的にはシロンでの記録挑戦を行っていない。タイヤ性能の制限で420km/hをリミットにしていることもあるのだろう。記録への挑戦は条件がそろい次第、そのうち行われることは間違いないし、挑戦するということは圧倒的な数値で世界記録を狙うということになるはず。しばらく待ち、の段階だ。

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