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レトロなボディーカラーをまとう5ドア・6MT車が限定モデルで登場 レトロなボディーカラーをまとう5ドア・6MT車が限定モデルで登場

色は特別 走りは格別

MINI ICE BLUE BLACK EDITION

2017年に発表されるやいなや1960年代をイメージさせるレトロなカラーリングで、
MINIファンを一瞬でとりこにした ICE BLUE(アイス・ブルー)が限定車として再び登場した。
しかも今回は、5ドアモデルで初の6段MT仕様も設定されている。
復刻されたカラーリングとMTのコンビネーションが、“あのころ”の空気感を、今に伝えてくれそうだ。

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LEDヘッドライト/LEDデイライト・リングを装備。「クロス ダブル・ストライプ カーボン・ブラック」が特別装備される。

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オリジナル・デザイン3Dサイド・スカットルは、ダッシュボードに配置される3Dインテリア・サーフェスとコーディネートされている。

どこか懐かしく
どこか新鮮

ちょっとした調べ物をするためにMINIのウェブサイトにアクセスして、「おっ?」と僕の目を留めさせることがあった。PCの画面にポッと浮かび上がるように感じられた5ドアのMINIがあって、それがストンと気持ちに刺さったように感じられたからだ。

「MINIアイス・ブルー・ブラック エディション」。「クーパーS」の5ドアに設定された、380台の限定車である。

何がストンと刺さったのかといえば、もちろんそのカラーリングだ。英国にはロイヤル・ブルーだとかベビー・ブルーだとかグロスターシャーだとかラトランドだとか、そうした伝統的なものも含めて奇麗なブルーがたくさんあるのだけれど、クラシックMiniの時代から特徴的なフォルムを彩ってきたアイス・ブルーも、そうした色のひとつだと僕は感じている。

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ユニオン・ジャック・デザインのLEDリア・コンビ・ランプは、英国にルーツを持つMINIの伝統と矜持(きょうじ)を表現しているといえそうだ。

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ベースとなった「クーパーS」譲りのエンブレムをフロントグリルに装着。高性能モデルであることを示している。

このアイス・ブルー、新世代のMINIが誕生してからも設定されていた時期があるし、標準色から選べなくなってからも限定車に採用されたりしたことがあるから、ご存じの方も少なくないだろう。落ち着きのある淡いトーンでありながら、光の加減によっては鮮やかな輝きを見せる、パステルカラーのようなそうでないような絶妙な色合いだ。

そして今回3ドアにもアイス・ブルーをまとった限定車が設定されているのだけど、僕がより気を引かれたのは5ドアのほう。なぜならルーフとサイドミラーがブラックアウトされ、ボンネットにはブラックのストライプがあしらわれ、10本スポークのホイールもブラックで……と、パッと見ではアイス・ブルーとブラックのみで統一されている、かなり引き締まった印象を漂わせたルックスをしているからだ。どこか懐かしいのだけど、どこか新鮮。

それ以外にもフロントフェンダー後部のサイド・スカットルが3Dプリントで作られた専用デザインのものになっていたり、ダッシュボードのインテリア・サーフェスにも同じデザインが施されていたりもするけれど、それより何より、この色合いが醸し出す雰囲気と同じくらい魅力的なモノがひとつあった。

このMINIアイス・ブルー・ブラック エディション、なんとトランスミッションが6段マニュアルのみの設定なのである。

操作するという行為の
楽しさ

手動式のマニュアルトランスミッション(MT)はとてもいい。とても、楽しい。

今や時代遅れといえば完全に時代遅れで、ギアのアップ/ダウンをするためのシステムを機能や効率の面から考えていくのであれば、もはや3ペダル式のギアボックスは2ペダル式に勝てるところがない。変速にまつわる時間の短さも、あるいは正確さもミスのなさも、圧倒的に2ペダル式の方が優れている。昔のかったるい“オートマ”と違って、それがデュアルクラッチ式であれトルクコンバーター式であれ、現代の2ペダル式トランスミッションは単に“楽チン”であることのみを追求したものではないのである。

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1960年代のファッションシーンで大流行したという専用ボディーカラーの「アイス・ブルー・ソリッド」。

一方のMTは、ご存じのとおり、2ペダル式と比べて格段にめんどくさい。操作する技術のうまい下手もハッキリと表れるし、操作そのものが煩雑でそれを延々と繰り返さねばならない以上、ミスも呼び込みがちだ。

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    “ゴーカートフィーリング”といわれるクイックなハンドリングがドライビングプレジャーに直結している。

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    5ドアモデル初採用となったMT。シフトそのもののフィールも良く、操作することそのものが楽しい。

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    2リッター直4ターボエンジンは、最高出力192ps/5000rpm、最大トルク280Nm/1350-4600rpmを発生。6MTを介し前輪を駆動する。

けれど、頭脳、感覚、センス、それに四肢を駆使して“操縦する”という行為をダイナミックに五感で味わえるという点では、その優位性は2ペダル式の比ではない。うまく操作することができているときの喜びの大きさも。まるでクルマを走らせるという行為そのものがエンターテインメントといえるぐらい楽しいし、気持ちがいい。こだわりのない人にとってはどうでもいい話かもしれないが、クルマを“移動のための道具”としてよりも“走らせて楽しむ”乗り物と捉えるドライバーにとって、その感覚の濃密さは何よりの宝物なのだ。

それに少しばかり哲学的だったりもする。ふとした瞬間、自分の腕と足をしっかり動かして能動的にギアを切り替えていくという行為が、まるで生きるスピードを自分自身で決めていくことのように、明確な意志を持って生き方を選びながら前に進んでいくことであるかのように、感じられてきたりすることがあるのだ。何だか“生きる”ってことに似ているな、なんて──。大げさだろうか?

だから、もしチョイスがあるのならMTを選びたいという人は、どれほど2ペダル式が進化してもいなくなることがない。もちろん僕もそのひとりだ。

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ナビを内蔵するセンターメーターを含め、円をモチーフにしたインテリアデザインがMINIの特徴のひとつでもある。

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今回限定車として設定された「アイス・ブルー」のボディーカラーは、かつてクラシックMiniにもラインナップしていた。

5ドアボディーと
MTの初共演

MINIアイス・ブルー・ブラック エディションは、考えてみたら5ドアのボディーにMTを組み合わせた初めてのモデル、でもある。しかもベースがクーパーS。ということは、最高出力192ps/5000rpmと最大トルク280Nm/1350-4600rpmを発生する2リッター直列4気筒ターボとの組み合わせ、である。

5ドアのホイールベースは2565mmで、3ドアと比べて70mm長い。もちろんその分の長さがリアシートの居住性とリアのドアに充てられているのはいうまでもなく、使い勝手のいいMINIとしての定評を得ているわけだが、実はその70mmの寸法、意外やクルマの動きとして数値以上に大きく表れる。

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「MINIアイス・ブルー・ブラック エディション」のダッシュボートに装着されている「3Dインテリア・サーフェス」。

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「17インチ アロイ・ホイール コスモス・スポーク ブラック」を装備する「MINIアイス・ブルー・ブラック エディション」。

MINIは“ゴーカートフィーリング”といわれるクイックなハンドリングがドライビングプレジャーに直結しているモデルであり、クーパーSの2リッターエンジンはそこにキレのいい速さを加味してくれるわけだが、3ドアのクーパーSが持つみなぎるような俊敏さが若干マイルドになり、5ドアのクーパーSではほんの少しだけチカラが抜けた、頃合いのいいスポーティーさを見せてくれるのだ。3ドアは3ドアでめっぽう楽しいのだが、5ドアには5ドアの懐の広い楽しさがあるのである。それにMTの楽しさがさらに加味されるわけだ。

エンジンが低速域から豊かなトルクを生み出してくれるから発進も街中でのクルージングも全く難儀しないし、そのまま高回転まで引っ張っていくと、痛快といえるくらいにシャープな加速を余すところなく楽しませてくれる。シフトスティックそのもののフィールも悪くなかったし、操作することそのものが楽しかった。ドライビングのリズムも作りやすい。MINIの3ペダルは、おおむね好感触だったのだ。

それが便利に使えて素直に曲がってくれる5ドアボディーと組み合わせられるのだから、悪いはずはないのである。

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MINIジーニアスの堀場 光さん。MINIジーニアスは、MINIの魅力や商品についての情報をユーザーに伝える専門スタッフだ。

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各種スイッチは、トグルスイッチで統一。センターコンソールパネルに並ぶスイッチの中央にエンジンスターターを配置する。

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いくつかの素材を組み合わせたシート表皮やデザインも、こだわりの部分。体にフィットし、適切なドライビングポジションが得られる。

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7J×17サイズの「アロイ・ホイール コスモス・スポーク ブラック」を装備する。タイヤは205/45R17サイズが組み合わされている。

(文=嶋田智之/写真=郡 大二郎)

MINIのある暮らしを
手に入れる

さらに、MINIにはMINI独自の世界観というものがあって、さらに奥深い楽しみ方に触れることもできる。その辺りのお話を、MINIジーニアスである堀場 光さんに語っていただいた。MINIジーニアスとは、全国に120店舗あるMINI正規ディーラーの中の45店舗に配属されている、MINIの魅力や商品についての情報を皆さんにお伝えすること“だけ”を専門的に行うスタッフのこと。クルマを売る役割を担っていないので、気後れすることなくさまざまな質問を投げられるのだ。

「ご存じのとおり、MINIはトータルバランスが高いところでとれているクルマで、誰が見てもひと目でMINIと分かる豊かな個性も持っています。それにあらゆる年代の方をすんなり受け入れる寛容さも持ち合わせています。MINIというクルマに詳しいマニアックなお客さまもいらっしゃれば、スタイルを見て漠然と“MINIがいいな”と感じていらっしゃるお客さまもおられて、そのどちらにも満足していただける、本当に珍しい存在だと思います。

MINIにはさまざまなバリエーションがあって、それぞれ特徴が少しずつ異なるわけですが、当然ながらすべてがMINI独自の世界観の中に収まっています。MINIは他のブランドのクルマとは全く異なっていて、クルマそのものが道具としてというよりホビー性の高い乗り物で、ユーザーさまはいつの間にか自然とMINIに引き込まれて、愛してしまう。例えば身につけるモノや部屋に置くモノに“MINI”というロゴが入っているものが次第に増えていく、ということが多いようですね。つまりMINIを買うということは、単にクルマを1台買うということではなく、“MINIのある暮らし”というライフスタイルを手に入れること、なんですね。

御先祖さまのクラシックMiniは世界中で愛されて、世界中の方々がさまざまな遊び方を楽しんできたクルマですよね。例えば走りの楽しさだったり、ドレスアップの楽しさだったり、クルマで考えられる遊びというか楽しみ方のほとんどを、1台で味わい尽くすことができる希少なモデルでした。今の世代のMINIもそれを継承していて、同じようなつきあい方ができるところまできていると思います。私たちはそういうところもお客さまにちゃんとお伝えするように努めています。

まだMINIの楽しさに触れたことがないという方には、ぜひディーラーに足を運んで、体験してみていただきたいですね」


(文=嶋田智之/写真=郡 大二郎)

SPEC

MINIアイス・ブルー・ブラック エディション

  • ボディーサイズ

    全長×全幅×全高=4000×1725×1445mm

  • ホイールベース

    2565mm

  • 車重

    1290kg

  • 駆動方式

    FF

  • エンジン

    2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ

  • トランスミッション

    6段MT

  • 最高出力

    192ps(141kW)/5000rpm

  • 最大トルク

    280Nm(28.5kgm)/1350-4600rpm

  • タイヤ

    (前)205/45R17/(後)205/45R17

  • 主な装備

    ・専用ボディーカラー「アイス・ブルー・ソリッド」(特別装備)
    ・ブラック・ルーフ&ミラー・キャップ(特別装備)
    ・ブラック・ボンネット・ストライプ(特別装備)
    ・17インチ アロイ・ホイール コスモス・スポーク ブラック(特別装備)
    ・オリジナル・デザイン3Dサイド・スカットル/3Dインテリア・サーフェス(特別装備)
    ・LEDヘッドライト/LEDデイライト・リング
    ・LEDリア・コンビ・ランプ(ユニオン・ジャック・デザイン)
    ・ホワイト・ターン・シグナル・ライト
    ・クロス ダブル・ストライプ カーボン・ブラック
    ・CAMERAパッケージ(特別装備)
    ・PEPPERパッケージ(特別装備)

  • 価格

    410万円(限定380台)