2018年1月28日、東京・江東区青海の特設会場で、新春恒例の「JCCAクラシックカーフェスティバル ニューイヤーミーティング」が開かれた。1977年に開催された初回から数えて42回目を迎える、今日まで継続開催されているものとしては、わが国で最も歴史の長い旧車イベントである。参加資格は原則として1979年までに生産された車両およびその同型車(クラブスタンドは1989年まで)だが、今回の個人出展はフリーマーケットを含め149台で、前回(202台)の4分の3に減ってしまった。クラブスタンド(オーナーズクラブの出展)とオートジャンブル(旧車関連ショップの出店)も、個人出展ほどではないにせよ前回より減少。クラブスタンドを含め会場全体では300台以上のクラシックカーが並んではいたが、個人出展だけでも400台近かった時代を知る者としては、雲が多く気温が上がらない天候もあって、寂しくなった印象は否めなかった。プログラムは例年と同様で、毎回実施されているコンクールデレガンスのテーマカーは英国車だったが、こちらも参加は13台にとどまった。東京オリンピックの開催に向けて、この会場がいつまで使えるのか不透明だが、その件も含めて、そろそろイベントの見直しが必要なのかもしれない。筆者ごときに言われなくとも、主催者はあれこれ考えているとは思うが。(文と写真=沼田 亨)

1/28 : 手前に並ぶ「ジャガーEタイプ」「同マーク2」「同420G」などは、コンクールデレガンスの対象車両。
2/28 : 1970年「ジャガー420G」。1961年に「マークX(テン)」の名でデビューしたモデルの改良型で、全長5.1m、全幅1.93mという大柄なボディーに「Eタイプ」と同じ4.2リッター直6 DOHCエンジンを積んだ高級サルーン。
3/28 : 1960年「ベントレーS2サルーン」。「ロールス・ロイス・シルバークラウドII」の双子車で、異なるのはフロントグリルなど細部のみ。6.2リッターV8 OHVエンジンを積む。
4/28 : 1977年「ロールス・ロイス・カマルグ」。ピニンファリーナが手がけたボディーを持つ最高級パーソナルクーペ。6.7リッターV8 OHVエンジンを搭載。
5/28 : 非常に珍しい1971年「オペル・マンタSR」。ゼネラルモーターズ傘下だったオペルの、ドイツ版「カマロ」とでもいうべきスペシャルティーカー。当時のインポーターだった東邦モータースによる正規輸入車で、1.9リッター直4 SOHCエンジンを積む。
6/28 : 1972年「日産スカイライン ハードトップ2000GT-X」。ホイールキャップ付きのスチールホイールにホワイトリボンタイヤを履かせるなどオリジナルの姿を保った、通称ハコスカこと3代目スカイラインの最終型。
7/28 : 「群5」のシングルナンバー付きの1970年「いすゞ・ベレット1600GTR」。今や希少な、1960年代生まれのレーシングタイヤである「ダンロップG5」を履いていた。
8/28 : 1962年「ダットサン1200ライトバン(V320)」。初代「ブルーバード(310)」に準じたデザインを持つ、ダットラこと「ダットサン1200トラック(320)」のバリエーション。
9/28 : 「群4」ナンバー付きの1965年「ダットサン1300トラック(521)」。先に紹介したV320の、次の世代のダットラで、キャビンのデザインは2代目「ブルーバード(410)」に準じている。
10/28 : 5台並んだ、通称サニトラこと2代目「ダットサン(日産)・サニー トラック」。1971年から94年まで作られたロングセラー。
11/28 : 1979年「日産シビリアン」。1999年に登場した3代目が現在も継続生産されているマイクロバスの初代モデル。2リッター直4 OHVエンジンを搭載。
12/28 : 1965年「マツダR360クーペ」のリアトレーに、カセットボンベのガスで走行できるよう改造された「ホンダ・モンキー」が積まれていた。
13/28 : ここからはクラブスタンド。毎年11月に群馬大学理工学部 桐生キャンパスで「クラシックカーフェスティバル in 桐生」を主催しているジャック・ヒストリック・カー・クラブは、日本では非常に珍しい1968年「ロータス・コルチナMk2」、1966年「ジャガーEタイプFHC」、1970年「ディーノ246GT」の3台を展示。
14/28 : バブルカー・クラブは、(写真右から順に)ライセンス生産されたBMW製ではないオリジナルの1955年「イソ・イセッタ」、1955年「メッサーシュミットKR200」、1958年「同TG500」を展示していた。
15/28 : 「メッサーシュミットKR200」(左)が三輪であるのに対して、「同TG500」は四輪(右)。エンジンは空冷2ストローク単気筒200ccに対して2気筒500ccで、4段MTにはリバースギアも設けられた(KR200は、後退の際はエンジンを逆回転させる)。TG500の公称最高速度は130km/hで、カタログや広告ではスポーツカーとうたっていた。
16/28 : ホンダT360友の会は、2017年にお披露目した「ホンダT360」のシャシーに鉄棒で製作したスケルトンボディーを載せたモデルをバージョンアップ。走行可能な状態に仕上げていた。
17/28 : 古いシビックの輪のスタンド。左から1975年「ホンダ・シビック1200RS」が2台、1975年「同1500RSL」、そして1982年「同CX-5」。初代のCVCCエンジン搭載車である1500RSL、スーパーシビックこと2代目のCX-5は特に珍しい。
18/28 : 日野コンテッサクラブのスタンドに展示されていた1968年「デル・ダンディツーリング」。レース用ライトウェイト仕様である「コンテッサ1300クーペL」のボディーに「トヨタ・クラウンエイト」用の2.6リッターV8 OHVエンジンを搭載。日野と関係が深かったレーシングカーコンストラクターのデル(塩沢商工)が製作したコンプリートカーだが、エンジンはコンテッサ用1.3リッター直4 OHVに戻されている。
19/28 : セドリック友の会は、5台の初代「日産セドリック」を展示。バリエーションはセダンの「デラックス」と「カスタム」(デラックスの上級グレード)、サードシートを備えた8人乗りの「エステートワゴン」、そしてワゴンとボディーを共用する4ナンバーの「バン」。
20/28 : SP/SRオーナーズクラブは、(写真左から順に)1963年と64年の「ダットサン・フェアレディ1500(SP310)」と北米仕様の1967年「ダットサン2000ロードスター(SRL311)」を展示。
21/28 : 初期型の「ダットサン・フェアレディ1500(SP310)」は、横向きのサードシートを備えた3シーターだった。このクルマのオーナーは内装のスペシャリストのため、かように美しく張り直されている。
22/28 : 日本で唯一の「日産チェリー」のスペシャリストである広島の竹口自動車を中心に、60人以上のチェリー愛好家が集うチェリークラブジャパン。「チェリー クーペX-1・R」とそのレーシングバージョンを展示。
23/28 : トヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパンは、3台の後期型(1969年)「トヨタ2000GT」を展示。うち1台には新車以来とおぼしき「練馬5」ナンバーが付いていた。
24/28 : いすゞ117オーナーズクラブは、(写真左から順に)俗に呼ぶところのハンドメイド(1970年)、量産丸目(1976年)、量産角目(1981年)という、大別して3つの時代の「いすゞ117クーペ」を展示。
25/28 : コスモスポーツオーナーズクラブは、前期型(1967年、L10A)と後期型(1971年、L10B)の「マツダ・コスモスポーツ」を展示。奥が前期型、手前が後期型だが、ドアとリアホイールアーチの間隔から、後期型はホイールベースが延ばされていることがおわかりだろう。
26/28 : 2代目「フィアット500」のワンメイククラブであるフィアット500オーナーズクラブ。左側の1967年「フィアット500F」には、新車からであろう「品川5」ナンバーが付いている。
27/28 : オースチン・ヒーレー・クラブ・オブ・ジャパンは、1958年に誕生した通称カニ目こと「オースチン・ヒーレー スプライトMk1」の還暦を祝って、(写真左から順に)真っ赤な1955年「オースチン・ヒーレー100」、1959年「同スプライトMk1」、そして1969年「同スプライトMk3」(左から)を展示。
28/28 : コンクールデレガンスの表彰車両。左からオリジナル賞を獲得した1967年「ジャガーMk2 3.4」(写真手前)、大賞に輝いた1963年「ジャガーEタイプ ロードスターSr.1 3.8」(写真手前から2台目)、そして特別賞を受賞した1965年「モーリス・ミニクーパー1275S Mk1」(写真奥)。