2018年4月8日、東京・日本橋で「ジャパン・クラシック・オートモービル 2018」が開かれた。2010年に始まり、今回で8回目(2013年は荒天により中止)を迎えたこのイベントは、日本国道路原標が置かれている道路交通の原点であり、国の重要文化財に指定されている日本橋の橋上に往年の名車を展示し、交通の文化と歴史に思いをはせるというものである。今回の展示車両は、例年と同様に「日本クラシックカークラブ(CCCJ)」の監修のもとに集められた22台に加え、2018年3月30日~4月2日に京都の元離宮二条城で開かれた「コンコルソ デレガンツァ京都 2018」に海外からエントリーした車両のうち11台が合流。これは双方のイベントを同じプロデューサー(木村英智氏)が手がけていることから実現したもので、これによって例年より10台前後多い33台の名車がそろい、同時にクルマを通じた異文化交流という新たな側面をイベントにもたらした。「春に三日の晴れなし」といわれるが、このイベントは昨年まで3年連続で雨にたたられていた。幸いなことに、いわばスペシャル開催となった今回は久々の好天に恵まれ、例年にも増して盛況となった。そんな会場に集った名車たちの姿を紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)

1/24 : 日本橋橋上にて。先頭中央に「コンコルソ デレガンツァ京都 2018」でBest of Show(最優秀賞)に選ばれた1951年「アルファ・ロメオ6C 2500 SS ヴィラ デステ」、その左右に同イベントの特別展示車両である2014年と2016年の「同8C ディスコヴォランテ」を配し、後方にエントリー車両がズラリと並んだ。ちなみにこれら3台のアルファをはじめ京都から合流した11台は、すべて日本橋まで自走してきた。
2/24 : エントリー車両は日本銀行本店本館が面する江戸桜通りに集合、そこで待機したのち正午に日本橋の橋上へと移動した。今年は桜の開花が非常に早かったため、街路に咲いた桜の花びらが名車のボディーに舞う光景は残念ながら見られなかった。
3/24 : 1957年「ジャガーXK150フィクスドヘッドクーペ」。「XK120」に始まるXKシリーズの最終発展型。3.4リッター直6 DOHCエンジンを搭載。
4/24 : ハコスカの親分のような風貌の1968年「マセラティ・メキシコ」。1973年に中古で輸入され、79年に抹消登録されてから40年近く倉庫で眠っていたという、最近話題となることが多いバーン・ファウンド(納屋から発掘された)もの。今年になって新たにナンバーを取得したが、安全のため新品に替えたボラー二のワイヤーホイールとタイヤを除き内外装は輸入当時のままとのこと。個人的には今回のBest of Showだった。
5/24 : 待機場所である江戸桜通りにやってきた1969年「ルノー16」と1970年「アルファ・ロメオ・ジュニア ザガート」。
6/24 : 前が1961年、後ろが1959年の「アストンマーティンDB4」。2台とも「コンコルソ デレガンツァ京都 2018」のエントリー車両で、後者はTouring Foreign(トゥーリング製ボディーを持つイタリア以外のメーカーの最優秀車)を受賞した。
7/24 : 「コンコルソ デレガンツァ京都 2018」の特別展示車両である2台の「アルファ・ロメオ8C ディスコヴォランテ」。
8/24 : 江戸桜通りを行く、これも京都からのエントラントである1957年「オスカ187S」。
9/24 : 江戸桜通りに最後に到着した、京都からの遠征組の1962年「ランチア・フラミニア コンバーティブル」。イタリアのナンバーの付いた車両の周囲に佇(たたず)む西洋人の姿。一見したところでは、どこだかわからない光景だ。
10/24 : 江戸桜通りから日本橋に向かって中央通りを走る1967年「フェルヴェス・レンジャー」。遊園地の豆自動車のように愛らしく、楽しげな姿の正体は、2代目「フィアット500」のコンポーネンツを流用したイタリア製ミニオフローダー。
11/24 : 1928年「リー・フランシスPタイプ 12/40」。リー・フランシスは1904年から60年まで存在した英国のメーカー。今回のエントリー車両で最古のモデルだが、なんとオーナーは20代の青年で、もちろん参加者中最年少!
12/24 : アルミ地肌むき出しの特製ボディーを持つ1938年「ライレー12/4 スペシャル」。1.5リッター直4 OHVエンジンを搭載。
13/24 : 1932年「MG J2ミジェット」。SOHCクロスフローという進歩的なメカニズムの847cc直4エンジンを積んだライトウェイトスポーツ。
14/24 : 先頭から1929年「アミルカーCGSs」、1936年「オースチン・セブン アロー」、そしてこのイベントの常連である法政大学体育会自動車部所有の1948年「ジャガー3-1/2リッター サルーン」。
15/24 : 「コンコルソ デレガンツァ京都 2018」でPremio Sakura(桜の季節の二条城に似合うクルマ)を受賞した1939年「フィアット1500 6C トゥーリング」に、1956年「フォード・サンダーバード」、そして京都からの遠征組である2台の1962年「ランチア・フラミニア コンバーティブル」、1972年「アルファ・ロメオ・モントリオール」が続く。
16/24 : エントリー車両中唯一の日本車だった1937年「ダットサン16型ロードスター」。「5」で始まる、陸運支局がなかった時代の東京ナンバーを付けている。
17/24 : 1946年「プリムス・スペシャルデラックス」。戦前型をベースとする最初の戦後型で、サイドバルブの3.6リッター直6エンジンを搭載。
18/24 : 中央通りを行く1951年「アルファ・ロメオ6C 2500 SS ヴィラ デステ」。走っている姿は初めて見た。
19/24 : 京都からの遠征組である1962年「ラゴンダ・ラピード」。ベースは「アストンマーティンDB4」だが、世界最速の4ドアサルーン(当時)という称号にふさわしい、低い姿勢が印象的だ。
20/24 : これも京都からのエントリー車両である1972年「アルファ・ロメオ・モントリオール」。シャシーは初代「ジュリア」系がベースのためやや腰高だが、それを目立たせないデザインはベルトーネ時代のガンディーニによるもの。
21/24 : 2016年「アルファ・ロメオ8C ディスコヴォランテ」。「同8Cコンペティツィオーネ」のシャシーに、往年の「同1900 C52 ディスコヴォランテ」をモチーフとする特製ボディーをカロッツェリア・トゥーリングが架装している。
22/24 : これも常連である1965年「シボレー・コルベット スティングレイ」。C2こと2代目コルベットのロードスターである。
23/24 : 日本橋橋上にて、手前は1953年「MG TD」、その隣は1956年「フォード・サンダーバード」、後ろは通称カニ目こと1959年「オースチン・ヒーレー・スプライトMk1」。
24/24 : 俯瞰(ふかん)で見た日本橋橋上。大勢のギャラリーに囲まれ、2列目以降の車両はほとんど見えない。