トヨタ86 GR(前編)

2018.05.03 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回のお題は、スペシャルチューンが施されたトヨタのFRスポーツカー「86 GR」。86に造詣の深い、プロフェッショナルの反応は……?

ぜいたくな仕立ての特別な一台

TOYOTA GAZOO Racingカンパニーは、トヨタ自動車のモータースポーツ活動を担うとともに、トヨタ車をベースにしたスポーティーバージョンの開発と生産を専門に請け負う部門。その略称である“GR”を冠したロードカーが先ごろ装いも新たに発売されたことは、皆さんもご存じだろう。

今回は、その中でも特に注目度が高いと思われる86 GRを谷口信輝に試乗してもらうことにした。

もっとも、ひとくちにGRシリーズといっても、そのチューニングレベルは3段階に分かれていて、下から順に「GRスポーツ」「GR」「GRMN」のグレード名が与えられる。つまり、今回紹介する86 GRは、GRシリーズの中では中間に位置するチューニングレベルということになる。

その装備内容はかなり充実したもので、専用のザックスダンパーを組み込んだサスペンションは約10mmのローダウンを施した専用チューンで、タイヤはハイパフォーマンスな「ミシュラン・パイロットスポーツ4」を装着。そしてホイールはレイズ製の鍛造軽量アルミホイールとなる。さらにトルセン式LSDも専用品に置き換えられるほか、ブレーキは大径ディスク+モノブロック対向6ポットキャリパーに格上げ(フロント。リアは4ポット)。

また、フロントにはパフォーマンスロッドやステアリングラックブレースを、リアにはサスペンションメンバーブレースを追加してボディー剛性を向上。エクステリアでは前後スポイラーやサイドステップなどが装着され、インテリアにも専用小径ステアリングホイールや専用レカロシートがおごられるというぜいたくさ。つまり、エンジン本体を別にすれば、ひととおりのチューミングキットを丸ごと組み込んだのが、この86 GRといえるだろう。

一方の谷口も、86については相当目が肥えている。なにしろデビューしてすぐに86を購入すると、エンジンから足まわりまですべて“谷口仕様”にチューニングした経験の持ち主なのである。そんな谷口の目に86 GRはどう映ったのか? まずはその印象を尋ねてみた。

 
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トヨタ86 GR
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4290×1790×1320mm/ホイールベース:2570mm/車重:1240kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ/トランスミッション:6段MT/最高出力:207ps(152kW)/7000rpm/最大トルク:212Nm(21.6kgm)/6400-6800rpm/タイヤ:(前)215/45ZR17 91Y/(後)235/45ZR17 97Y(ミシュラン・パイロットスポーツ4)/価格:496万8000円
トヨタ86 GR
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4290×1790×1320mm/ホイールベース:2570mm/車重:1240kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ/トランスミッション:6段MT/最高出力:207ps(152kW)/7000rpm/最大トルク:212Nm(21.6kgm)/6400-6800rpm/タイヤ:(前)215/45ZR17 91Y/(後)235/45ZR17 97Y(ミシュラン・パイロットスポーツ4)/価格:496万8000円拡大

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