ポルシェ911が直噴+ツインクラッチ化!

2008.06.09 自動車ニュース

ポルシェ911が直噴+ツインクラッチ化!

ポルシェ・ジャパンが、新エンジンや7段セミオートマチックの採用で性能を向上させた「ポルシェ911シリーズ」、タイプ997 第2世代モデルを発表。7月1日に受注を開始すると発表した。

■フラットシックスも直噴化

ポルシェは今回のマイナーチェンジで、3.6リッターと3.8リッターエンジンに、それぞれダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)、いわゆる直噴システムを採用した。エンジン効率を向上させる直噴システムは、燃費向上のソリューションとして注目される技術。ポルシェも「カイエン」のマイナーチェンジ時に、V6とV8エンジンにDFIを採り入れた。なお、「911シリーズ」(水平対向エンジン)への直噴システムの採用は今回が初のケースとなる。

この改良により、3.6リッターの「カレラ」は、最高出力が20psアップの345psへ、3.8リッターの「カレラS」は、30psアップの385psへと大幅にパワーアップした。0-100km/h加速はカレラが4.5秒と、従来より0.2秒の短縮に成功している。燃費については100kmあたり9.8リットル(10.2km/リッター)と優れた数値を実現。高出力化と低燃費化を両立させた。

■ポルシェ962Cから譲り受けた元祖2ペダルMT

エンジンの直噴化とともに、トランスミッションにツインクラッチを備えた新機構「ポルシェ・ドッペルクップルング=ドッペル・カップリング」(PDK)を採用したのも、注目に値するところ。従来のティプトロニックに代わる新しいオートモード付き2ペダルMTは、トルクコンバーターを介さないダイレクトなトルク伝達と、ツインクラッチ化による素早いギアチェンジを実現するという。ギアの数が7段に増えたのもトピックだ。

市販車への搭載は今回が初となるが、レースの分野では1980年代に「ポルシェ962C」(グループCカー)にPDKが搭載され、ル・マン24時間レースで使用された実績がある。時系列ではツインクラッチの発想はポルシェのPDKが元祖で、ポルシェと関係の深いアウディがそれに影響を受け、後にDSGを誕生させたといえる。

PDKは、莫大なデータ処理により走行状況にあったシフトチェンジ・プログラムを選び出すアダプティブ制御の進化により、燃料向上にも貢献するという。またオプションのスポーツクロノパッケージに、ローンチコントロール機能(いわゆる“ゼロヨンダッシュ”向きの変速機能)が追加させるなど、機能面でもティプトロニックより進化を遂げている。ちなみにローンチコントロールを使うと、0-100km/h加速は4.3秒と、標準モードよりさらに0.2秒速くなるという。

■エクステリアがフェイスリフト

第2世代のタイプ997では、エクステリアも若干変更を受けた。バンパーデザイン(エアインテーク形状)が見直されたほか、ヘッドライトとリアコンビランプには新たにLEDが採用された。

また装備においては、クラリオン製ナビゲーションシステムが全車に標準装備となった。価格はモデルにより従来の27〜101万円高に設定された。各モデルの新価格は、以下のとおり。

911カレラ クーペ(6段MT 左ハンドル):1162.0万円
911カレラ クーペ(7段PDK 左/右ハンドル):1237.0万円
911カレラSクーペ(6段MT 左ハンドル):1376.0万円
911カレラSクーペ(7段PDK 左/右ハンドル):1451.0万円

911カレラ カブリオレ(6段MT 左ハンドル):1337.0万円
911カレラ カブリオレ(7段PDK 左/右ハンドル):1412.0万円
911カレラ Sカブリオレ(6段MT 左ハンドル):1552.0万円
911カレラ Sカブリオレ(7段PDK 左/右ハンドル):1627.0万円

(Clubpyme 曽宮)


ポルシェ911が直噴+ツインクラッチ化!の画像

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